和紙と革

和紙―黒谷和紙

黒谷和紙とは

黒谷和紙は京都府綾部市黒谷町・八代町と、その周辺地域で作られた紙です。

良質な楮(こうぞ)を原材料として、職人により「手漉き」(てすき)で、

一枚一枚が丁寧に作られます。

黒谷和紙は丈夫で強く、長持ちするのが特長です。

大正時代には政府から日本一強い紙として認められ、

乾パンを入れる袋としても重用されました。

黒谷和紙®

正直な紙を作ること。

そして、本物の手漉き和紙を京都・黒谷の地から多くの人々の暮らしの中に届けてゆくこと。

長い歴史の中で、私たちはいつも変わることなく、その思いを大切にして来ました。

一枚一枚手作業で、想いを込めて紙を漉き、仕上げてゆく。

当たり前のことを丁寧に、一歩一歩、歩みを重ねてゆくこと。

その姿勢は、今も、そしてこれからも、決して変わることはありません。

いつの時代も、正直であること、本物であることに妥協なくこだわり続けて来た、

そんな私たちがこれからの未来を見据え、届けてゆきたいもう一つの本物があります。

それは、本物の「黒谷紙」を暮らしの中に届けていくこと。

「黒谷紙」とは、京都府内で育てられた楮を使い、作られる手漉き和紙。

引用・参照:黒谷和紙®公式サイト

黒谷イズム

美しい山々の稜線に囲まれ、

一歩谷に入れば、別世界のような静けさに

包まれる黒谷の地。

四季を通じて、豊かな自然に恵まれ、

村の中心を流れる黒谷川は、

初夏には蛍が美しい光を水に映し出し、紙漉き場の周囲を回遊しながら、

季節の知らせを私たちに届けてくれます。

そうした自然の恵みとは対照的に、

谷あいに位置するこの土地は、

平地が少なく、

厳しい冬の寒さを併せ持っていたため、

農業には不向きで、

人々はこの地の自然を受け入れるように、紙づくりの仕事を生業としてきました。

この土地の風土に耳を傾け、自然に導かれるようにして始まった黒谷の紙づくり。

今もなお黒谷では、

往時の人々の姿のままに、

職人の手によって、

手作業で一枚一枚紙をすき、村の谷間にわずかな時間差し込む太陽の光を生かし、

紙を乾かし、仕上げていきます。

そして、乾いた紙を剥がし、

干場一面に並んでいた板が姿を消す頃、

夕暮れと共に黒谷の一日は、

ゆっくりと過ぎてゆきます。

COLOR

カラーは無限大

革―牛革・羊革

牛革

牛革は非常に丈夫で皮の表面も平たくなっており、

皮膚の繊維組織が均一に整っているのが特徴です。強度・耐久性にも優れていることから様々な製品に利用されています。

そして、年数を重ね、使い込むほどに色あいや変化することから、時が経過するほどに愛着が増していく点も多くの人の心を掴んでいます。

牛革の種類

カーフスキン

カーフスキンとは、生後6カ月以内の子牛で、非常にきめ細かくすべすべとした質感が特徴。

牛革のなかでも最も高品質・高級と言われており、希少価値の高いものです。子牛のため柔らかく薄く、傷がつきやすい繊細さを持っています。

キップスキン

キップスキンは、生後6カ月から2年目くらいの牛の皮です。

キップとは「小さな獣の皮」の意味。まだ若い子牛なのでキメが細かくなめらか、厚みはあまりありません。カーフスキンの次に上質とされている牛革ですが、供給量が安定しているため、有名ハイブランド製品にもよく使われています。

ステアハイド

生後3~6カ月のときに去勢して、2年以上経った雄の成牛の牛革です。

食用として育てられるため供給量が多く、最も一般的な牛革です。革の厚みが均一で面積も大きく、強度も耐久性もある良いこと尽くめの本革素材で、様々な革製品で使われています。

カウハイド

カウハイドとは、出産を経験した生後2年以上の雌牛の牛革です。丈夫でありながら柔らかさがあるため、こちらも人気の高い本革です。

子牛の本革よりは強く、成牛のオスの本革よりは薄いので、両者の中間的な役割で使われています。

ブルハイド

ブルハイドは、生後3年以上の去勢されていない雄牛の牛革を指します。

ブルハイドのブルは「雄牛」のこと。厚くて繊維が太く、固めのワイルドな革質が特徴です。その強さを活かして、靴底や工業用ベルトなどに使用されています。

去勢されていない雄牛は気性が荒く、雄同士で争った名残で、本革の表面に傷がついている場合があります。

羊革

羊革はその柔らかい手触り、手に吸い付くような感触が最大の特徴です。ヤギの革にも似ている一方、ヤギの革に比べ繊維組織が粗く、通気性に優れているのもまた羊革の優れた点となっています。

COLOR

カラーは無限大