KAWASHIの鞄

KAWASHI

お札が和紙で出来ている事を知ったのはかなり昔です。誤って洗濯機に回しても破れず、

乾くと皺が出来るが元に戻り

そのまま使用が可能な事に驚いた経験があります。

その和紙を鞄に使ってみたらどうだろうかと考え、

実際に作ってみたところ

しっかりしてるにもかかわらず

軽い鞄が出来ました。

そして、ほれ込んだ黒谷和紙と出会い、

KAWASHIが誕生しました。

軽い鞄

単純に軽いだけのカバンは布を使えば出来ます。

しかし、上質さがレザーと比べると劣ります。

鞄を上質に作ろうとすると重くなる傾向にあります。

例えば全てレザーで作ると重くなります。

ハイブランドにあるような布に塩ビ加工を施した鞄は重いです。

しかし、レザーと和紙を組み合わせる事で上質で軽い鞄が出来ます。

経年変化を楽しむ鞄

和紙は洋紙と違い水に強いのが特徴で

それでいて軽い。

厚みが厚くなるほど強度が増します。

厚いほど固くなりますが、

薄いのを何枚か組み合わせる事で

しなやかさと強度を保つ事も出来ます。

レザーは沢山の種類があり

それぞれ特徴が違いますが、

基本的に破れにくく水にも強い。

また、いろんな厚みにする事が出来ます。

また使い込む程に味わい深く、

独特の経年変化が起こります。

あくまで各人の好みによりますが、

この経年変化を起こしていく過程を

楽しむ事が出来ます。

和紙とレザーを組み合せる事に置いては

その和紙の特徴や弱点を補填して

最大限に活かす事が出来ます。

製作工程

和紙鞄はたくさんの工程を経て革と和紙が組み合わさることにより1つの鞄となります。最初に鞄のデザインを考え、それを元に型紙を作製、そこからいくつかサンプルを作りながら型紙を修正し、商品の元となる最終の型紙が出来上がります。

そしてそれを元に商品となる鞄の革や和紙を厳選し、裁断、縫製、加工を行い和紙鞄が完成します。

裁断

 レザーや和紙を大きさや厚み、形に応じて革包丁やカッター、又は鋏を使い分けながら型紙通りに丁寧にカットしていきます。

縫製

 レザーと和紙、レザーとレザー、和紙と和紙をそれぞれに最適な接着剤や糊で貼り合わせた後、工業用ミシンを使い縫い合わせていきます。

 場所や素材によって手縫いが最適なところは手縫いで一針一針丁寧に縫い合わせていきます。

加工

 縫い合わせて形になった鞄の端を綺麗にカットし、コバ処理(革のカットした面の処理)を行います。

 和紙は特殊な糊を塗り、アイロンをかけ耐久性を高めます。その後、保革、防水処理として革と和紙共にオイルを塗り込みます。